兵庫県夢前町
Road Map :県道23号線を四辻から県道411号線に入り、かじかの里への標識を目指し村道に入る。
Route Map:村道終点のかじかの里から明神滝を巡って山頂に登り、莇野に下山するはずだったが・・・
しみけんさんのHPを見ているとマニアックなところから明神山に登っていた。
薮扱きが好きな人でもないので、このルートを逆向きにトレースしようと思い梅雨の合間に出掛ける。
県道歩き
暑い中、これも自分が道を間違えた天罰と捉え、車まで歩いて帰る。県道歩きは
3.2km、ここに下山する予定だった神社に着く。 ここから更に村道を800m
歩いて車に帰り着く。 所要時間54分。 経ヶ岳の林道歩きに比べればちょろいもんだった。
かじかの里で昼食
そば屋さんなのでそばしかない。一番安いざるそば(700円)を昼食にする。
明神滝に行く
林道終点までは10分程と判っているので明神滝を見に行く。登山口から明神滝までは13分程、滝までは参道の様な立派な道が通っており、これを間違うなんて信じられない感じである。
落差5〜6m程の小さな滝ではるが、清々しくて見に来る価値はあった。
登りと下りでの道間違い
慰めにしかならないが結果としては道間違いのお陰で登り時に滑滝を見付け、下り時にはデンジャラスな岩峰を歩くことが出来た。まだまだマイナーな道がある様で涼しくなれば又探索したいと思う。
ヤマビル顛末記
車に戻って長靴を脱ぐと中に1匹、車で走っていると首筋に1匹、家に帰ってずぼんを洗っている洗濯機から1匹見付かった。 山で1〜2匹、ヤマビルを見ることはよくあるが、ここまでヤマビルに追い詰められたのは初めてだ。
標高差:530m
登り:1時間53分
下り:1時間54分
トータル:4時間21分(小明神山行きを含む)
にて明神山を終える。
村道終点ある ”かじかの里”はそば屋さん。
昼飯を持って来ていないので帰りにここで食する予定。
県道411号線からの村道はここで行き止まり。
車を8台位停められるスペースがあり、更に登山口横にも
駐車出来るスペースがあった。
林道の歩き始めは車の通行が困難な程の草ぼうぼうで
あったが、進むにつれて車が通れる広い道に変化する。
かじかの里横の林道に登山口の表示有り。 右側に駐車スペースがあるが停めて良いのかは判らない。 8時15分に出発する。
尾根筋に入ると沢音がどんどん遠のいていくので、引き返そうかと迷ったが、結局、このまま進むことにした。 対面の岩壁の下辺りが ”明神滝”の様だ。
”明神滝”は下山後に見に行くことにした。
10分で沢沿いの林道は終点となる。 林道終点には車2台程の駐車
スペースしかないし、路面はぬたぬたである。ここには登山道の表示は何も無く、沢沿いに道があるようであるが、踏み跡のはっきりしている尾根側の道を選んでしまう。(これが1回目の道間違い)
はっきりしていた登山道は無くなり沢沿いに下るしか行き場が無くなってしまった。 滑滝が続く気持ち良い沢を長靴で下る。 長靴は沢靴と違い滑り易いので要注意であるが長靴で来て良かったの瞬間であった。
このまま下山してしまうのか心配しながらの歩きであるが、判明、気持ちの良い滑滝を見付けることが出来感激である。 ただ、梅雨シーズン以外は沢水が殆んど流れていいないと思う。
明神名物の馬ノ背が出てくる尾根道をどんどん進んでいるとT字路に出た。どちらに進んで良いのか判らないが木陰から見える明神山が左側だったの
で左に進むと沢に向かってどんどん下っていく。 引き返して道を確認するが他に道は無い様なので再度、沢に向かって下る。 2度沢を渡って3度目の沢に出てしまった。
尾根道を登りながらふと長靴を見ると ”ヒル”が張り付いていた。 それも1、2匹ではなく6〜7匹が長靴に張り付いており、首筋にまで上がって来ていた。 体中、総点検すると指先にも
1匹這っていた。 一度も休憩していないのにこれ程張り付いて
くるとは恐るべしヤマビルである。 ここでも長靴で良かったと
思ったが、下山後、長靴内からも1匹見付かった。
滑滝を下り終えると広い場所に出た。 火の用心の標識に
マジックで ”↑明神山”と書かれていた。 このまま下山して登山口を確認したい気になったが、ここからの尾根道を進むことにする。
時々、大きな岩超えもあり退屈さを救ってくれる。
尾根道は一直線の登りであり雑木で展望は利かないが雰囲気は中々良い感じであり踏み跡もしっかりしている。只今、自分の現在地が判らないまま歩いている。
道標から3分も歩けば勝手知ったる ”八合目分岐”に出る。
ここで登って来た道を分析(?)する。
推察の範囲ではあるが、滑滝を下り終えたヒル地獄帯が明神滝からの
登山道の出合いと思う。
うぅ〜GPSが欲しい。
1時間35分でやっと道標のある所に出た。
しかし、まだ自分がどこを歩いているのか
判らない。
1時間53分にて ”明神山”(668m)に着く。 えらく遠回りしたものだ。 天気は良くなってきたが山頂には誰も居ない。
気温は23℃と高くはないが風が無く蒸し暑い。 山頂からの360°大展望はいつも以上に霞みが酷く見る気にもならない。
さて馬谷側への下山口はどこにあるのか? 取敢えず小明神側に下りて探してみる。
”小明神”側に下りて行くと直ぐに ”くさび岩”の
表示が目に付いたので見に行く。
大きな岩が深く割れているだけで大したものではなかった。
この山では当たり前の誇大表示である。
”小明神”からの引き返し時に見た ”明神山”。
この山はどの方向から見てもピラミダルで急峻だ。 これを登り返す。
12分程で ”小明神”(615m)に着くが予想通りの薮山で展望無し。 ここまで馬谷側への下山路が見付からなかったので”明神山”に引き返す。
山頂から登って来た道を少し下っていくと踏み跡を見付けることが出来た。 道標はまったくないが踏み跡ははっきりしており黄色のペイントが数多くある。
”明神山”に戻り下山したい方向を眺めて下山口を探す。 しみけんさんの地図には
山頂から道が続いている様になっていたが、山頂からは道は見付からなかった。
激下りを終えて展望の利かない樹林帯を進んでいるとネットで見たカミナリで焦げた倒木があった。 本当に焦げているのか確認したが、本当に炭になっていた。
道ははっきりしているが至る所にテーピングがある。
これを嫌がる人も多いが、方向音痴の俺にとっては救いの
神であり有り難く思っている。 雑木林の気持ちの良い道で
はあるが展望は終始利かなかった。
広い岩盤に出ると登山道が判らなくなる。
周辺のテープを探し岩盤の右側に登山道を見付けることが出来た。
ここから西の明神への急登が始まる。
前方に大きなピークが見えてきた。
あれが ”西の明神”だろうか。
山頂より北に目をやると凄い岩峰が見えた。 行く道はあるのだろうか、道さえあれば是非行っ
てみたい。 ”西の明神”の下りも強烈な斜面だった。(既に道間違いをして下山している)
すごい登り斜面を消化してピークに立つと表示が無くがっくり。
落書きで ”西の明神”(556m)と書かれていた。
展望は悪いが ”明神山”を見ることが出来た。
その先はすごい落ち込みになっており更に続いている様で
あるが、登り返しがきつそうなのでここで引き返すことにした。
左写真の先端まで行くと、更にその先が見えない
先端が見えたので行ってみた。
下山して行っていると登山道とは違う方向に馬ノ背が
見えたのでどんな規模なのか見たくて行ってみる。
比較的大きな ”サルノコシカケ”。 三川山では60cm以上の物を見ている。 他にもキノコが多く、梅雨時にも沢山生えるのを知る。
馬ノ背を引き返し時に生えていた1本の松。盆栽愛好家として
は見逃せないショットである。 剪定してみたい衝動に駆られる。
今、左の写真のピークに立っている。 1人でのクラ
イミングごっこは写真に撮れず面白くない。 しかし、
誘われてももう一度来たいとは思わない。
今、右側の写真のピークに立っている。 対面の岩峰に赤いテープが見えるのであれにも登るのか?
下るに従い大きな岩峰が現われてくる。 樹木に隠れた
大きな岩峰を超えるのかと思ったが、右側を迂回して
くれた。 しかし、岩峰横の登りは中々のものであった。
岩峰からの下りもロープ場になっており中々のものである。
この辺りで下山している方向が違うと感じだしてきた。
県道に出るのであれば問題ないだろう。
フィックスロープは設置してあるが、途中からしかない。
勾配感を出す為にモデルさんが欲しい。
強烈な双子岩峰の後も次々とロープを使わないと下れない岩壁が続く。
次の岩峰に登ると ”菅生ダム”(明神湖)が見えて、
これで間違った方向に下山していることがはっきりした。
1時間54分にて湖畔沿いの道路に出る。 これ程面白い登山道なの
に登山口には表示が無い。 後はダムを渡り、県道411号線をとぼとぼと
車まで歩いて帰る。 写真はダム堰堤から撮った下山してきた尾根。
奥の尾根はもっと迫力があり面白そうな感じがする。
後山の行者道を髣髴させる長くきつい
ロープ場が最後の修行となる。
今だけ水量豊富な ”明神滝”。
裏明神
みょうじんさん